この前の歌会で司会デビューをしました、希屋の浦です。
塔2019年10月号より
禍々しくもヘブンリーブルーの咲きのぼる夏はありにき 夏昏かりき
(永田和宏)
展示室を先に出てきて待っているソファーが春のように眠たい
(宇梶晶子)
嘘に嘘上書きされて真実になりゆく夕べ画鋲さびゆく
(黒瀬圭子)
君の着る幾何学模様のワンピース淡き色して もうそこは夏
(澤田清志)
夕立ちは簾のむこうに降りかかり土の匂いを寝そべりて嗅ぐ
(中野敦子)
とおくとおく小さな島に鉄塔が見え人々の祈りをおもう
(工藤真子)
今月はまだ月詠も出せてません
もちろん出しますが。原稿が……。